映画「人形たち Dear Dolls」 を鑑賞しました

知人の映画監督、西川文恵さんが参加した4人の女性監督による表題のオムニバス映画「人形たち Dear Dolls」を鑑賞しました。いろんな意味で衝撃的で頭の中がまとまりませんが、まずは映画館について。
池袋西口の歓楽街にあるシネマ・ロサというミニシアターのレイトショーでした。後で知ったのですがウェブサイトをみたら昭和21年にできた映画館とのこと。インディーズ映画を支援する心意気のある映画館です。
さて西川監督の「JOMON-わたしのヴィーナス」は質の高いアート作品でした。美しい田園風景と古い校舎。緻密なカメラワーク。プリミティブで骨太な弦楽器の音色。詩のような男性の語り。縄文土器の人形を体現した踊り手。太古から続く普遍的なものを託された少女の未来への祝福を表現した監督自身によるVFXを効果的に取り入れたエンディング。どうしてこのような作品を考え出すことができるのか不思議でならなかったです。
今回西川さんにもし誘われなかったら出会えなかった他の女性監督さんの作品、「Doll Woman」+「Bird Woman」(大原とき緒監督)、「怒れる人形」(海上ミサコ監督)、「オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景」(吉村元希監督)はいずれも、見て考えさせられるような、印象の強いものでした。女性の生きづらさがテーマですが、関わっている皆さんが、映画とともに生きている。一生懸命にもがきながら表現に挑んでいる姿に心を動かされました。
自分も20代の頃、自主映画にのめりこんでいた時期がありましたが、もうすっかり遠い昔のことのように思っていました。それが一気にその時代に引き戻された可能ようなインパクトがあり、2日たった今もまだ糸を引くように頭のなかをぐるぐる回っている状態です。受け取ったエネルギーを自身の創作の糧にしていけたらと思います。
映画「人形たち Dear Dolls」は4月15日~21日大阪のシアターセブンにて上映されます。

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